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column 独立前にマネージメント経験は必要か?

 

今回もコラム内容のリクエストにお応えして

 

〇独立前にマネージメント経験は必要か?

〇マネージメント未経験のまま独立する際、雇用するスタッフに対して気を付ける事は?

2点のテーマに対しての内容です。

 

①マネージメント経験は必要か?

 

この問いに関してはマネージメントと言うことのとらえ方によって変わる気がします。役職なのか役割なのか。

役職経験の事をマネージメント経験とするならば結論は不要です。

 

店長やマネージャーなどの役職を持ったとしても実務経験が伴わなければ全く意味をなしません。マネージメントには様々な分野がありますが役職なしでも経験しようと思えばできることがたくさん。独立時に役立つマネージメント経験は積むことができます。

 

例えば、同僚の悩みを聞き一緒に解決法を探し、協力する。これも立派なマネージメントではないでしょうか?

 

今の職場、または過去の職場において何かの問題や課題の解決に対してやってみた経験をマネージメント経験とするならば、なければはっきり言って不可能です。

 

独立後上手くいっている先輩方においても、役職あるなしに関わらず、独立前から店の問題を自分の問題として捉え自らリーダーシップを持って動いていた方ばかりです。

独立後に問題になるのは知識的な面ももちろんですが、考え方や性格の問題の方が大きいかもしれません。

独立したら頑張ろう。今は自分の店でもないから問題が起きても関係ない。というような思考や、自分には裁量がないから動けないなど、他人事、人のせい。このような考えの方には独立は向きません。

 

独立後すぐに役立つマネージメント能力は本に載っているような難しいことではなく、案外身近で起きる事を率先して良い方向に向かうよう動くことで身につくことの方が多いものです。

 

小さなことでも自分の問題として捉えまず自分が動くこと、それから協力者を増やし周りを巻き込んで行く。

これが何よりも役立つマネージメント経験を増やしていくほうほうではないでしょうか?

 

では役職を経験する必要はないのか?

なくても大丈夫ですが、役職につけば裁量や仕事の幅も大きくなり、決定する事が多くなることでより多くの事が学べます。

責任を持つことの大切さも経験できますし、創業時の借り入れの際には印象も良くなり借り入れしやすくなる。そんなメリットもありますのでなれるチャンスがあるなら経験するべきです。

独立時のスタート位置が0の所を3や5からスタートできるのは間違いありません。

 

責任者の仕事はたしかに大変です。がそれ以上に面白い。店長やマネージャーの仕事は本当に面白かった。いろんな人と出会えて、いろんな考え方に触れ、仕事できた経験は今でもすごく役立っています。

 

役職につくことだけには何も価値はありませんが、役職の役割を全うすることで得られる経験は財産です。いつ独立するにしても今いる組織の中での階段を上る努力はしてもいいのではないでしょうか。

 

 

②マネージメント未経験のまま独立する際、雇用するスタッフに対して気を付ける事は?

 

この問いに対しての私の回答は「聞くこと、知る事」

 

経験の有無に関わらず共通する事ですが、スタート時には新卒の採用ではなく経験者の採用が主になります。

新規のお客様同様に何かしらの理由があって前の職場を辞めて来てくれています。

何が不満だったのか?何を大切にしているのか?何がしたいのか?

 

スタッフのためにできることは全てが聞くことから始まります。

 

最高のパフォーマンスを発揮してもらうには、スタッフの環境整備が必須。

知れば何をするべきか自然に決まってきます。

 

人のせい、環境のせいにするな。これは正論であり、先ほどの内容でも書いたことではありますが経営者が自社のスタッフに言う言葉ではありません。

 

心の状態が最高であればパフォーマンスはあがります。やりたいことが見つかります。

自己実現のために動き出します。

 

今私自身の課題として取り組んでいることなのですが、スタッフの心を最高の状態になるよう環境を作るのが経営者の仕事ではないかと。

 

具体的にどうすればその状態にできるのか?

 

「マネージャーの最も大切な仕事」テレサ・アマビール/スティーブン・クレイマー著

と言う本に大きなヒントがありました。

 

「自分の興味のある仕事が進むことである」

 

自分自身の状態が良いときを考えても本当にその通りだなと感じます。

この事を考えたときにスタッフのやりたい事をかなえるにまず知らなければできない。やはり「聞く」事に戻るわけです。

 

やりたい事を聞いてもすぐにできないかもしれません。何かを実現するには資金もいります。時間もいるし知識や経験もいる。

ただ知る事で進む方向が明確になり、それを叶えるために経営者自身の能力アップと事業の拡大にスタッフと一緒になって動いていける。きっといい循環が生まれます。

 

「聞くこと、知る事」はマネージャーであろうが1年目であろうが誰でもできるマネージメントの第一歩です。

ぜひ今日から取り組んでみてください。

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