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column 独立実際の所どうなのか?《開業資金編》

 

美容室を開業するまでに何にどのくらいお金がかかるのか。

独立を考える皆さんとお話を聞いていると最も興味のあるというか、もっとも心配なところでもあるのではないでしょうか?

 

・物件取得

・内装

・機材

・材料

・会社設立日等々

 

もちろん、金額は規模や場所などにより大きく変動しますが、主な項目やなるべく抑えながら出店する方法をまとめてみます。

 

 

《物件取得》

テナントを契約するときにはマンション等を借りるときと同じように、家賃以外にもお金がかかります。

 

敷金→解約時に返ってくるお金

礼金→大家さんに支払って返ってはこないお金

保証金→解約時に何割か返ってくるお金

 

この三つは物件により礼金だけのものもあったり、一つもない物件もあったりします。人気な物件になると家賃の15か月分なんてものもあったりします。

 

 

仲介手数料→紹介してくれた不動産屋さんに支払うお金

相場では家賃の半月分から1か月分

 

保証会社→家賃の延滞などがあった場合に大家さんに家賃を保証する会社。

相場で1か月分。保証会社と契約することが絶対条件になる物件などもあります。

 

火災保険→5~10万

 

家賃の2か月分→多くは契約時に2か月分の家賃を先払いすることが多いです。

 

家賃が40万の物件でシュミレーションをしてみるとこんな感じ。

 

 

先払い家賃→2か月分 80万

敷金→3か月分 礼金→3か月分 合計240万

仲介手数料→一か月分 40万

保証会社→1か月分 40万

火災保険→10万

 

すべての合計が410万 消費税を入れて451万円

 

この条件の物件を借りるとするならば、概算で約451万円必要になります。

多くの項目が家賃の〇カ月分という計算をしますので、家賃に比例して高くなったり安くなったり。

1店舗目の場合は運転資金をなるべく残さなければならないので、物件取得費用が高すぎるものに関してはあきらめなくてはなりません。

安くいい条件の物件はなかなか出てこないので根気が必要ですね。

 

 

 

《内装デザイン、工事》

 

今まで6店舗の立ち上げに関わってきた店舗は広さが30~60坪くらい、700万~1900万くらいの間で工事がされていました。

 

広さや使う材料や仕上げ方によって大きく値段は変動します。一店舗の内装費に3億円使った言うブランドサロンもありますので上限はありません。

 

また現在の状況はオリンピックの影響などで職人さん不足になっているので人件費が高騰し工事金額の相場が高くなっています。同じ材料で同じ作り方でも時期によっての変動も。

 

お金をかければお客様から支持の高い内装デザインができるのか?

 

といううわけでもありません。コストを抑えながらもお客様から良いお声をいただける内装は工夫しだいでできるものです。このコツについては後々のお伝えしようと思いますのでその時までお待ちを。

 

《機材、材料、その他備品》

 

これもパソコンを何にするか、ボイラーはどこのものを使うかにもよりけり。

また鏡などを内装として作るか買っておくのかでも変わりますが。

 

150万~500万の間で収まっていることが多いです。

 

この他にも会社を設立するとしたらその手続きに30万前後の費用が掛かります。

 

《忘れてはいけない開業後にかかるお金》

オープンして終わり!!というわけにもいかず。黒字になるまでの期間は赤字。

つまり売り上げより出ていく金額の方が多くなる時期を耐えるための運転資金が必要です。

 

過去のオープンで単月黒字になるまでに出た赤字金額は290万~800万。

場合によってはもっとかかることもあるかもしれません。

 

オープン前から予測のできる固定客様をどのくらいもっているか。

固定費の金額はいくらなのか、いろいろと条件はありますが、開業前のシュミレーションで最悪の事態でも耐えうるだけの運転資金が残せれば理想的ですね。

 

 

まとめ

 

結局どのくらいなのか・・・

 

 

都心部で8~10席の店を開業するとしたら

 

オープン後の赤字に耐えられる運転資金も含めて2000万ほどの資金が必要になります。

 

もちろん、家賃と広告費の安い郊外で自分自身にお客様がいる状態で独立。

さらに小型サロンなら半分の予算でも可能です。将来店舗展開を考えていくのか、最初のリスクを回避するのか。また、現実問題開業資金がいくら準備できるのか。理想や状況によって大きく変わりますね。

 

開業資金のポイントは《配分》手元の資金をどこにどれだけ使うのか。

内装にこだわるのは大切、立地も大切。しかしながらいかに運転資金を残した状態でスタートできるか。

この一点だけは抑えておいていただきたいと思います。

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