column MIRRORBALL独立者に聞く、独立前にやっておいたほうがいいこと5選
今回はmirror ball独立支援制度を使い、実際に独立をした「株式会社clutch」代表取締役、濵浩太朗氏から
「独立前にやっておいたほうがいいこと5選」をお届けします☺
1.独立に今むけてやるべき事、今でなくてもいい事。
1-1今の美容業界、広告市場について。
ネット、スマホの普及により、お客様が美容室を探す方法が激変し、もはやネット集客は当たり前となり、ホットペッパービューティが安売りクーポンもある媒体から、《自分にぴったりの美容室を探すためのツール》になった今、
技術があり、素晴らしい接客力、サービスがあったとしても、新規のお客様にご来店いただくことは難しくなりました。
ネット媒体を使った【広告力、発信力】が必須の時代。
独立を考える美容師さんが準備しておくべきことも大きく変わってきました。
1-2限りある時間、何に時間をつかうべき?
準備の中には聞けばすぐできる事とそうでない事があります。あと2ヶ月でオープンとなれば話は別ですが、1年、2年先だとすれば、【習得に時間が掛かるもの、データの蓄積がいるもの】を優先して準備に取り掛かるべきです。
実際の独立前、独立後の経験を踏まえご説明したいと思います。
2. 独立を考える美容師がやっておくべき4つの事。
2-1 広告知識がなければ戦えない?美容業界の現実。
みなさんご存知の通り、ネットで集客をするのが当たり前の世の中。ホットペッパーを使わないと新規が10名も来てもらえない、そんなサロンが山ほどあります。
もしアシスタントを雇うとして
その子がデビューした時に、新規のお客様に入らせてあげられない、新規のお客様を呼ぶ方法を教えることができない。としたら。
きっと辞めてしまうでしょうね。
今の顧客様が来てくれたとして、再来率が100%なんてありえません。新規が来なければ衰退しか道は残されていません。
まずすべきは【広告知識】を身につける事。
ネット媒体には強豪がひしめいています。
生半可な広告では選んでいただけません。
広告力を身につけるためには、仮定を立て、実践し、検証し、改善する。このループを繰り返していくことが大切。
そんな文章をかけばいいか、どんな写真をつかえばいいか、たくさん本も売られているし、学ぶ環境は充実していますが、学んだ事をそのままして実際お客様が来てくれるのか?実際データを取りながら検証し、細かなところまで知識を深めていかなくてはいけません。
具体的な訓練方法としては
- ホットペッパーを使っている店舗の方。
新規指名を取ることを目標に、自分のページやブログなそを使い実践。
- ホットペッパーやネット広告のない方、または作成の権限がない方
ミニモに登録し個人の広告として実践。
本気で取り組んで1年以上はデータと知識の蓄積が必要だと思います。
2-2スタイル撮影は今すぐ始めるべき。
ネット広告を作るにはライティングの知識と【写真】が必要ですね。さあ、独立だ写真が必要だ。そう思って始めてすぐにいい写真が撮れるでしょうか?
そんなに簡単にはいきません。
カメラはもちろん、スタイリングもサロンワークとは少し違う技術が必要です。
カットやカラーの技術習得のように、反復練習は必要ないですが、幾つものパターンややり方を学ぶ時間が必要です。
ネット集客時代の今、撮影できる人がいないと言う事は、美容業界で生き残っていける可能性が限りなく0に近づくことは間違いありません。
2-3 お客様から支持される美容室とは?モデルケースを見つける。
独立前は自分の抱いた幻想と過信に溺れがち。
誰もが自分の考えている方法はうまくいくはず。そう思い込み方向性を決めてしまいます。
が、しかし。本当にうまくいくでしょうか?
運転資金にすごく余裕があり、2年は赤字でも大丈夫。やりながら修正していけばなんとかなる。
独立1店舗目にしてこの状況はなかなか考えられません。1日でも早く黒字化し軌道に乗せなければ。
自分の理想とするお店の実現ももちろん大切ですが
独立1店舗目のオススメは【うまくいっている美容室のモデルをそのモデルがうまくいきそうな地域に作る】こと。
これに限ります。
そのモデルも1店舗ではなく多数のモデルケースを検証し、1つの方法ではなく2〜3以上の手段をイメージすることをオススメします。
2-4 どこに出店するか。立地を考えるときに必要な情報とは
出店場所を決める。一番時間と情報量が必要です。
集客状況はもちろんですが、
【求人状況】も集客状況に匹敵するくらい大切ではないでしょうか?
一生一人でとお考えのかたには必要ありませんが、いずれスタイリストやアシスタントをと考えるかたも多いのでは?
現状、お客様は来てくださっているのにスタッフがいなくて閉店してしまう美容室が続出しています。
どうやって調べるのか?
具体的な方法として
- 求人媒体の運営会社、人材派遣会社に問い合わせる。
- ネット媒体からスタッフが何人いるのか確認する。
- 求人的競合他社は何社あるのか、その条件面を調べる
- ディーラーさん、メーカーさん、知り合いに聞き込み
などが挙げられます。
集客状況とともに求人状況を把握し、出店場所確定の材料を揃えていくことが重要です。
独立までの時間をどれだけ大切にできるか、限られた時間、何から手をつけていけばいいのか。そのご参考になればと思います。
規模や残りの時間にによって様々ですが、とにかく時間のかかるものは今すぐ始めることをオススメします。
~まとめ~
いかがでしたでしょうか?実際に濱氏は2017年4月に独立し、大阪難波駅近くに「clutch難波」をOPEN。
その後2017年の12月に江坂駅近くに2号店をOPENしています。
独立する前にやっておくべきこと、あなたは準備できていますか?